Research

本研究室では、マルチエージェントの概念を核にして、実践と理論の両面から、さまざまな問題に取り組んでいます。



実践からのアプローチ


 情報技術は効率や便利さを追求するだけでなく、安全・安心な社会の実現にも応用されるべき技術です。本研究室では、災害救助や公共交通を円滑にするための情報技術を、具体的な課題やフィールドを題材に、実践的な技術を研究開発していきます。
 具体的には、災害時の情報共有システムや非常時の避難シミュレーションシステムなどを、自治体など実際の現場で実証しながら開発し、実用的な技術を確立していきます。また、人流・交通シミュレーションを通じて持続可能な交通システムなどの設計方法を探究します。
 また、サッカーなどのチームスポーツをロボットで実現することで、人と協調できるロボットや計算機を実現する技術にも取り組みます。

サブテーマ




理論からのアプローチ


 バブルはそれに関わる人の愚かさにより起きるものではなく、逆に各々が理知的に振舞うがゆえに起きてしまうものです。このような現象は経済といった複雑な系だけでなく、じゃんけんのようなゲームの最適戦略を複数人で同時に獲得する際にも発生することがあります。
 本研究室では、学習という知的活動を行うエージェントの相互作用という形でこれらの現象を捉え、相互作用の結果としての社会システムの挙動と学習方式の関係を明らかにします。例えば、状況に応じて学習のパラメータや方法を切り替えることで、バブルのような不安定な状態を回避できます。このような関係から社会システムを安定化させ、持続可能な社会をデザインしていく方法を探究します。

サブテーマ

  • RASP
  • MGI と適応的学習パラメータ